これってどうなの?

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ジュリア演技も映画も素晴らしかった

『ジュリア』(米1977年)は女の友情を描いた名作映画。


片方は小説家リリアン・ヘルマン、片方は大富豪の家に生まれながら反ナチスの闘士になったジュリア。


どちらも知性豊かで誇り高く、頑固で気性が激しい。


お互いをわかりあっている自立した2人の女性の、戦争という嵐の中の友情の物語です。


リリアンをジェーン・フォンダ、ジュリアをヴァネッサ・レッドグレイヴが演じています。


とにかくこの2人の演技が素晴らしい。


友情物語なんだけど甘ったるくは決してならない、むしろ重たい話です。


それを2人の女優さんががっつり支えてます。


リリアンのパートナーであるダシール・ハメットも良かったなあ。


劇中で、レジスタンスのためにお金を運んで欲しいとジュリアから依頼が来ます。


でも無理はしないで、貴方は意地をはって無理するところがあるからとの伝言付きで。


そうして久しぶりに、2人はウィーンのカフェで出会います。


この時の2人会話は、忘れられない名シーンでした。


ラストの薄暮の中でのリリアンのモノローグも、数十年たっても思い出せます。


それだけにアカデミー助演女優賞でのヴァネッサ・レッドグレイヴの長い長い政治スピーチが残念でした。


どちらも政治活動に熱心な女優さんです。


それは悪いことではないけれど、やはり映画のお祭はお祭にして欲しかったなあ。