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セント・オブ・ウーマン アル・パチーノが渋すぎる

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(米1992年)は気難しい盲目の退役軍人と、名門校の苦学生のふれあいを描いた物語。


とにかくとにかくアル・パチーノにつきます。


頑固でわがままで、大統領の顧問になったこともある有能な軍人でしたが、今は盲目で自分のこともままならないフランク。


奨学金でボストンの名門校に通う真面目で心優しいチャーリー。


チャーリーは帰省費用のためのアルバイトとして、フランクの世話をすることになります。


数日間を過ごすうち、2人の間には年齢を越えた友情に近いものが生まれますが、実はチャーリーには悩みがありました。


もう本当にアル・パチーノがかっこいい!


女性の香水を言いあてるところとか、自分の軍隊時代の部下の名前を出しては警官までけむに巻いてしまうところとか。


有名なタンゴを踊るシーンなんて、ほんとに演技なのか、一時的に目が見えなくなってるんじゃないか、とさえ思いました。


そうして最後にチャーリーを助けるために演説をするフランク。


「先生方、彼に寛大な処置を。その判断を誇りに思う日が、近い将来必ず来る」と。

これは映画史に残る名演説だと思います。

この演技でアル・パチーノはアカデミー主演男優賞を受賞しました。

1973年に最初に助演男優賞にノミネートされてから、7回目にして手にしたオスカーでした。


客席がスタンディング・オベイションで彼を讃えているのを見て、もらい泣きしてしまったのは秘密です。