『ゴッドファーザー』(米1972年)はニューヨークに君臨するマフィアのドンを描いた映画です。
古き良きイタリアの家族愛や同胞愛と、他者を排除していく冷徹さが両立している暗黒世界の話。
登場人物の数が半端ないです。
しかもそれぞれがかなり重い。
映画全体に重厚な空気が満ちてるんですが、それを俳優さん達ががっつり受けとめている感じです。
特にドン・ヴィトー・コルレオーネを演じたマーロン・ブランド。
アカデミー主演男優賞にふさわしいとしか言いようのない演技でした。
アル・パチーノもいいんだけど若い役だからなあ。
そのかわりパート2のパチーノは凄かったよね。
ロバート・デュバル演じる補佐役のトムも好きでした。
2で若き日のヴィトーを演じたロバート・デ・ニーロはこの作品が出世作になりました。
1でアカデミー作品賞もらって、2でも受賞しています。
続編が同じくらい面白いってだけでも難しいのに、どちらも映画の最高峰になりえるって本当にすごいです。
監督はフランシス・フォード・コッポラ、この頃一番油がのってた感がありますね。
2は1の続編ですが、3はちょっとノリが違います。
1で殺されてしまった短気な長兄の息子が出てきますが、親父そっくりな短気さで笑えました。
3部作ではなく2部作+1な感じです。